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　阪神・平野恵一内野手（３３）が１０日、国内フリーエージェント（ＦＡ）権を行使することを表明した。３度の残留交渉は決裂。今後も阪神との交渉は継続するが、高野栄一球団本部長（４９）は、秋季キャンプ地の高知県芸西村の宿舎で取材に応じ「ショックです」と言葉を絞り出した。この日もＦＡ権を持つ鳥谷敬内野手（３１）も残留の手応えなく、二遊間の流出危機は消えない。

【写真で見る】阪神との初交渉で好印象の西岡

　午後６時。球団広報が宿舎２階に報道陣を緊急招集した。平野がＦＡ宣言－。高野球団本部長の顔は青ざめていた。

　「ガッツあるプレーで５年間、チームをリードしてくれた。偉大な選手。ぜひ残ってもらいたかった」

　この直前、権利の行使を伝えられた。前日９日、慰留に努めたが、結論は持ち越していた。３度の残留交渉は不発に終わった。

　平野は広報を通じて「いろいろと悩んだ結果、ＦＡ権を行使することを決断しました。他球団の評価も聞かせていただき、阪神も含めて、自分を一番必要としてくれる球団でプレーさせていただきたいと思います」とコメントを発表。今後も阪神とのテーブルにつく考えも示した。本人は残留に含みを持たせたが、交渉役の高野本部長は否定的だった。球団は宣言残留を認めているが、３度の交渉で平野と合意できなかった。

　「何回も交渉してきたので考えられない。ショックです。言葉がないですね…」と流出を覚悟しているようだった。

　今季は打率・２４５、２４打点、１本塁打と不振を極めた。上本に二塁を奪われ、ベンチを温めることも多かった。球団は年俸１億９０００万円から１０％減の単年契約を提示。その一方で海外ＦＡ権を取得した生え抜きの鳥谷には４年総額１６億円もの大型契約を提示し、引き留めを図っていた。

　今オフにはオリックス時代、阪神にトレード放出した中村勝広ＧＭ（６３）が加入。ＧＭの陣頭指揮により、西岡剛内野手（２８）＝前ツインズ＝の加入が決定的となっている。和田監督は福留孝介外野手（３５）＝前ヤンキース傘下３Ａスクラントン＝が獲得できなかった場合、右翼で起用する構想も持っていたが、移籍を選ぶ条件はそろっていた。ＤｅＮＡが地元桐蔭学園高出身の平野の獲得に乗り出すという情報もある。

　平野の宣言が決まったこの日、高野本部長は、鳥谷については、いまだ進展がないことを明かした。「鳥谷くんはまだ。水面下で思いは伝えている。球団としても、何としてもと思っている」

　申請期限が１３日に迫っているが、いまだに野手キャプテン残留の手応えはなし。昨年ベストナインとゴールデングラブ賞をそろって受賞した二遊間のダブル流出となれば、痛手は計り知れない。

ソース元　サンケイスポーツ

同日、鳥谷がＦＡしないで残留したね。鳥谷は幹部候補生でもあるので出せるけど、平野はね・・・

現在ヤクルトの藤本も平野入団で用なしに近い状態で、同じようにして追い出されるような感じでチームを去りました

西岡が入団なら平野の風当たりも厳しくなるね。１億９０００万で獲る球団は現れるかどうか・・・